happy-project　は次のことを目指して家をつくります。

• 頑丈な骨組みを造る、雨露をきちんと凌ぐ、断熱をしっかりするという住宅に必要な基本性能をまず確保する。
• 売り手側から押し付けられる必要以上に便利になりすぎた、高価で過剰な設備などには頼らない。
• そこに持ち込まれる家具、雑貨、小物たちを柔軟に受け入れることが出来る、一切の無駄を省いたシンプルな『器』をつくる。
• 疲れて家に帰る主人達をやさしく包み込み、自然と素の自分に戻ることが出来るような柔らかい『場』をつくる。

利便性を求めて都市に住まうことを選び、新規に土地を購入し自分達だけのオリジナルの家をつくろうと決心した場合には、もはや、窓から手を出せば隣家に触れることのできるような密集地はあたりまえのことになり、さらに予算的なことから考えるならばその土地の大きさは20坪以下ということも決して特別なことではなくなってしまったようです。しかし、そういう厳しい条件の中であってもなお、気持ちのいい生活を送リたいと思うならば、ほんの少しでも建築家のアイデアを取り入れて工夫をしてつくるより他に残された方法はないと思います。